《次回は、6/30(日)『「光る君」の練香 ~父の贈り物~』受付中!》

【好評シリーズ1DAY】かおりほの香の 手づくりお香サロン

 

日本の季節感や古典文学を題材に安心な天然香料を調合して

本格的なお香づくりが楽しめる価値あるシリーズ講座です。


「今日のテーマは、どんな香りかしら!?」

毎回、皆様ワクワクしながらマゼマゼ&ネリネリ

無心でお作りいただいております!

四季折々、癒されながら気分が整う

現代の生活にも欠かせない日本の香りの奥深い世界を、

より多くの皆様に手づくりで親しんでいただけたら…と

願っております。

 

※毎回の講座報告を掲載しております。

宜しかったらスクロールしてご覧くださいませ。

 

 

【次回講座案内】2024.6.30(日)『「光る君」の練香 父の贈り物~』ご受講受付中!

【日時】6/30(日)10:00~12:00.  ※お申込み期日:6/( )18:00. 

 

【テーマと内容】「光る君」の練香 ~父の贈り物~

 

●大河ドラマの影響でお香がたいへんブームになっているようで、光源氏をイメージしたお線香など多数見受けられます。

 

平安時代に貴族の間で非常に流行したお香は薫物(たきもの)とよばれ、(今でいう練香)、沈香や白檀などの香木と丁子や麝香など各種香料の粉末に蜂蜜、炭粉などを練り合わせて固めたものです。

 

これを伏籠や香炉を用いて衣服や部屋を焚きしめ、文や髪にまでしみ込ませるほど貴族の生活に欠かせないものになっていきました。

「源氏物語」に描かれた貴族のくらしのなかには様々な「香り」が登場し、「香り」が登場人物の個性やステータスまで浮き彫りにしています。

 

特に第32帖『梅枝(うめがえ)』では、貴族たちの薫物の調合の様子がリアルに描かれ、登場人物の関係性も映し出され、平安時代のお香の実体を知るうえで、非常に興味深いものがあります。

 

ストーリーは、源氏の一人娘、明石の姫君が春宮へ入内するにあたり、源氏と関係のある4人の女君に薫物を依頼する一方、自身も、「黒方」と「侍従」の薫物を作る―というもので、なぜ、この二種を選んだのか。物語の伏線が隠されているようです。

 

●本講座では、この「黒方」に注目し、再現したいと思います。また、この「黒方」レシピをお線香に応用し、線香バージョンも作ります。お香の歴史、練香の使い方などもご説明いたしますので、初めての方も安心してご参加いただけます。

 

6月末あたりには、まひろは、「源氏物語」の執筆を始め、女房として宮中に上がっているでしょうか。

 

 

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【事前納入金額(税込)】 受講料(資料代込み) 3,300円  -スクール入会金不要-

※別途教材費実費 3,000円(材料代、用具レンタル代。当日講師へ直接お支払いください)

 

【お持ち物】筆記用具、お飲み物(多くの香料を聞くので、お鼻をリセットさせるため)、完成品を持ち帰るマチのある手提げ袋、ウェットティッシュ、マスクご着用(可能でしたら不織布製) リピーターの方は「香料説明書(A4サイズ)」 ※強い香水などはお控えくださいますようお願いいたします 。

 

【お申し込み方法】

1. eメール ecole@email.plala.or.jp   へ 講座名、お名前、緊急連絡先携帯電話、郵便番号/ご住所」を明記のうえご予約ください。

 

2.折り返し、お手続き方法をご案内申し上げます。

1週間以内に「受講料」を当校指定の銀行口座へお振込み(受講日前日までのお手続き)ください。当校でお振込みを確認後、メールへ返信させていただきます。

 

【ご注意・お願い】

① 最近、当校からの返信が「迷惑メールフォルダー」へ入るケースが増えているようです。お手数ですが一度お確かめください。
 また、当校からの返信がお届けできない状況も発生しております。当校PCドメイン(@email.plala.or.jp)からのメールを受信可能に設定してくださいますようお願い致します。特に、フリーメールアドレスで増加しております。 

 

※レッスン日直前のお申込みの場合はご相談ください。

 

3.キャンセルポリシー

①直前予約・当日お手続きの場合、欠席キャンセルされても「受講料」は銀行振り込みで頂戴いたします。あらかじめご了承のうえお申し込みください。

 

②事前お手続きの場合も一度入金いただきますと、キャンセル・欠席の場合でも全額返金できかねます。

なお1DAYにより要事前連絡のうえ代理の方の受講が可能です。あるいはご登録の住所宛に当日の講師作成資料をお送りさせていただきます。

 

③当日欠席の場合「教材費」はいただきません。従いまして作品や材料はお渡しできかねますことをご了承くださいませ。

 

 

【講師】

薫物屋香楽認定香司「かおりほの香」

インスタグラム kaorihonoka

 

 

【お持ち物】

筆記用具、水分補給水(香料をたくさん聞きますのでお鼻のリフレッシュのため)、ティッシュペーパー、お持ち帰り用のマチのある袋、マスク(可能でしたら不織布製)ご着用。 ※強い香水などはお控えください。

 

 

【受講に際してのお願いとご注意事項】

1.  講師講義中の(講師無許可の)撮影、録音、録画、及び教室内での携帯電話のご使用等はマナー上、ご遠慮ください。また講師のレッスン進行の妨げになる行為や、他の受講生の方への迷惑行為は固くお断り致します。万一問題行為と判断した場合は、教室並びにスクールから退出していただきます。

 

 2. お手荷物は自己管理をお願い致しております。紛失破損などの際、責任は負いかねます。十分ご注意ください。

 

3. 一度納入いただいた受講料等は、いかなるご事情の場合も全額返金できませんことをあらかじめご了承ください。当日やむを得ず欠席される場合は、1DAYにより代理の方の受講が可能です。受付まで事前にお申し付けください。またはご住所を伺い当日の資料をお送りさせていただきます。

 

4.日時、内容は変更する場合がございます。その際は事前にご連絡先へご案内させて頂きます。ご了承ください。

 

5. 当スクールでのご受講にあたり コチラ の規約を必ずご一読、ご了承のうえご参加くださいますようお願い申し上げます。 

 

 

【レッスン20.】2024.2.11(日)『訶梨勒(かりろく)づくり』

『訶梨勒(かりろく)』 お部屋香の1つ。

本来は、インド原産の植物のことで、その実(訶子(かし)の実)は万病を治す薬として重宝されたことから、魔除けとして袋に入れて飾ったのが始まりとされ、その袋は訶梨勒(かりろく)と呼ばれているそうです。

 

💡レクチャー:室町時代には、既に書院の柱飾りになっていたそうで、後に新年や慶事の席に「縁起のよい飾りもの」として使われるようになった変遷を、図入りの詳しい資料で学びました。

💡実習:訶子の実を形どり、ころんとした卵型の豪華な「西陣織金襴袋」から各自お好みを選び、中に13種類もの天然香料を調合して綿に包んで入れ、訶子の実を上に乗せ綴じました。西陣の職人さんによる手の込んだ美しい組紐が目を引きます。

 

💡 皆様、おうちのどこに飾るかにより香りを調節、その違いを交互に聞かせてもらい楽しみました。

 

 

【レッスン19.】2023.11.12(日)『クリスマスのお香づくり』

キリスト教のお祭りで焚かれる「乳香(フランキンセンス)」
キリスト教のお祭りで焚かれる「乳香(フランキンセンス)」

ヨーロッパでは10月に入ると、スーパーには早々と蜂蜜やシナモンがたっぷり入ったクッキーなどクリスマスのお菓子が並び、ゆっくり時間をかけ準備を楽しみながらクリスマスを心待ちにします🎄

 

\クリスマスの香り/

神秘的で奥深い「乳香(フランキンセンス)」。
そしてスパイシーなシナモンやクローブ、フレッシュなモミの木の香。

レッスンでは、これら4つの香りを「コーン型のお香」に仕立て、それぞれ8個程お作りいただきました。

 

 

【レッスン報告18.】2023.9.24(日)『秋の塗香と文香づくり 』

お彼岸の時期にぴったりな和のフレグランス「塗香(ずこう)」と「文香(ふみこう)」づくりを楽しみました❣

 

▶ 塗香 作る際、ゼロから調合するのは大変なので、4種類のサンプルをご用意。中からお好みのものを選んでいただき、さらに、各自で香料を加えて調整し完成!

 

▶ 文香 和紙袋に香料を入れて閉じ、思い思いにシールを貼ったり、スタンプを押して盛り上がりました!

 

【レッスン報告17.】2023.7.30(日)『天然香料100%の蚊取り線香づくり 』

手づくりの ”天然香料100%の蚊取り線香” 。

天然香料を調合しラベンダーの粉末を練りこんで、ツーンとしない上品で爽やかな香りに仕上がりました。渦巻き型とコーン型、それにお好みでハートや動物の型も無事完成!楽しい夏のお香づくりを満喫❣

【レッスン報告16.】2023.6.11(日)『薬玉風吊り飾りづくり 』

本日のお香づくりは、梅雨から夏にふさわしい、見た目も香りも涼しげな『薬玉風吊り飾り』でした🎐

◇奈良時代に中国から伝わった、「端午の節句」のお飾りがルーツで、9種類の天然香料といっしょに蓬や菖蒲などを調合し、現代のお部屋にマッチした、爽やかな香袋とグリーンの吊り飾りを作りました❣ 

◆”薬玉” の風習の興味深い日本史のお話も素晴らしく、なんと ”蓬” は、先生が某所から直接摘んできてくださった日本産!!

◇皆様から、「玄関に飾ります!」というお声が多かった今回の作品。平安貴族が魔除けのまじないとして柱にかけた期日の、9月9日「重陽の節句」まで大いに楽しめそうです♪

 

 

【レッスン報告15.】2023.4.23(日)『行く春、お香に遊ぶ ~白檀線香づくり~ 』

緑が輝き始めた爽やかな本日は、白檀のお線香づくりを楽しみました♪

バラやラベンダーなど花の香りを混ぜたものなど幅広い種類があるお線香ですが、王道の ”白檀” を主体に、上品で深みのある天然香料で手づくりしました。趣味用のスティック、コーンに加え、螺旋状や型押しタイプにも挑戦し、さらに食紅で色を付けるなど多彩なお香づくりを満喫しました!乾燥後がとっても楽しみです❣

 

 

【レッスン報告14.】2023.3.5(日)『どう香る!?家康の練香  ~「千年菊方」の再現~ 』

本日のお題は、今年のNHK大河ドラマの主人公として、話題の人物 江戸幕府 初代将軍 徳川家康が残した練香(薫物)!

◆最初に、先生のレクチャー「日本のお香の歴史」では、各時代の権力者の歴史そのもののお香の側面を知りました。家康も、朝廷や公家への重要な献上品として、また健康オタクとして知られる自身のライフワークとして、お香や漢方薬との関わり方は想像以上に深いものでした。

 

◆香木の蒐集に異常なほど熱心で、膨大なコレクションを所有。自筆の調合表『香之覚』には、練香「千年菊方(せんねんきくほう)」を残しており、今回の実習では全て天然香料でこのレシピの再現を試みました!

 

二番目の画像の右から順番に、8種類の粉末状の香原料を調合し、炭粉と梅蜜を入れてネリネリ、コネコネ。小豆位の大きさに丸めて完成です。多い方は20個以上出来上がりました!

さて、その香りは!? 

 

◆「菊方」というネーミングのように、菊の花の上品さとともに、颯爽とした武士の姿を彷彿とさせる、やや辛味や酸味が強めの香りを感じました。ご受講いただいた皆様はいかがでしたでしょうか?
令和の銀座で、将軍 家康の好んだ香りづくりの時間は、時空を超えた大変意欲的なひとときとなりました。

 

 

【レッスン報告13.】2023.1.8(日)『新春 匂袋づくり~浮世袋とお守り袋~』

令和五年シリーズ ”江戸の香りへようこそ” 『新春 匂袋づくり~浮世袋とお守り袋』。

 

NHK大河ドラマで徳川家康が主人公となることから、再び「江戸」が注目を浴びそうな今年…。現在に残る江戸時代のお香づくりレシピを再現し、当時の香りに思いをはせて参ります!

 

その第一弾は、新年ということで、武家の匂袋の調合(紀州家 銘「小夜衣」、大岡越前守 銘「梅花」、大岡越前守 銘「若葉」)から香料を調整して袋につめ、縁起の良い総角(あげまき)結び入り型と、お守り結びとも言われる二重叶(にじゅうかのう)の紐結びを習い、身につけたり、お部屋に飾れる、かわいらしい『匂袋』を作りました。

併せて、我が国の飛鳥時代からの「匂袋」の歴史のお話も、大変貴重でした。

 

 

【レッスン報告12.】2022.11.23(祝・水)『お正月用 お部屋香づくり』

🎍昨年末に続いて、新年のお部屋に飾る「お部屋香」を作りました。

 

加熱せずに常温で香る顆粒状の10種類の香原料をブレンドして、さらに甘めor深めのお好みに調合。西陣の職人さんの豪華な金襴袋に入れて、お目出たい四つ葉のクローバー結びで締め、稲穂飾りと餅花を添えて完成!

新しい年にふさわしい華やかな香りに仕上がりました🐇

 

《2022.11.23の講座紹介》
お正月の玄関や床の間などのしつらいに「お部屋香」を飾ってみませんか!?天然香料ならではの優しく、奥深い香りに癒されつつ、上品な雰囲気が演出できます。古来より佳い香りは邪気を払うとされ、厄除けや場の浄化に使われてきました。年への新たな願いをこめ、ご自分でじっくりとお好みの香りを調合してみましょう。香りは半年程度続きます。10数種類の天然香料からお好みの香りを選び、西陣の職人さんの手になる「金襴袋(約12㎝×10㎝)」に詰め、豊穣の稲穂飾りと水引の餅花を添えて完成です。紐結びは、幸運を呼び四つ葉のクローバー結びで華やかに。

 

 

【レッスン報告11.】2022.10.30(日)『古典調合 ”菊花” 」による秋の練香づくり』

小春日和の本日は、平安時代の貴族が香料を調合して、その香りを楽しんだ「六種の薫物(むくさのたきもの)」の中から、秋の ”菊花(きっか)” を再現しました。

 

◆かおりほの香先生がお持ちくださった官女のお人形が持つのは、先生手結びの菊の花!

今日は、特に、練香(ねりこう)や六趣の薫物、重陽の節句、そして”菊花”の謎について「紫式部日記」の記述も紐解きながら、かなり詳しくレクチャー。一気に雅な平安貴族の世界に引き込まれ、これから作る練香にワクワク期待が高まりました!

◆そうして練香づくりは、2種類(シャムとタニ)の沈香をアロマポットに乗せて聞き比べしてから、お好みでどちらか、もしくは両方!調合しての作製と、かなり贅沢なお香時間を満喫♪ 爽やかで清々しい、ほのかに甘い菊の香りに酔った、やさしいひとときとなりました。

 

《2022.10.30の講座紹介》今回は、平安時代末期に蒐集されたレシピ集『薫集類抄」』の中で、当時の代表的な薫物(練香)「六種の薫物(むくさのたきもの)」とよばれる6つの銘のうちの、「菊花(きっか)」を再現いたします。菊の香になぞらえた匂いとされる「菊花」。そのために菊の花の盛りに、その花を折って傍らに置いて調合するとか、菊の花びらを干して加える、などといったさまざまな工夫も伝わっております。当時、菊の花は不老長寿、若返りの効能があると信じられており、「菊花」に込められた長寿への願いを手づくりの練香から感じてください。「紫式部日記」の中で、8月26日、中宮様(道長の妻倫子)が薫物を調合し、女房達にもお配りになり、9月9日(重陽の節句)、先日の薫物を取り出し、火取りでどんな香か試された、という記述があります。中宮様も、おそらく「菊花」を調合されたのではと想像されます。そして紫式部も中宮様からその薫物を頂戴し、お部屋で焚いていたのではと想像が膨らみます。

 

 

【レッスン報告10.】2022.9.18(日)テーマ『ラベンダーの香りで、蚊除けお線香づくり』

7月休講の振替開講の本日は、まだ蒸し暑い時節により皆様にご理解いただき、日本の蚊取線香の歴史の興味深いお話しとともに、防虫効果のある天然香料を選んで、からだにやさしく、爽やかな香りがする“蚊除け香(蚊取線香)づくり” を実習しました♪

 

◆今回は6種類の香料を合わせてネリネリしたあと、チョコレート状になった材料をポンプに詰めて渦巻きの下絵の上に押し出していきます。昨年、お彼岸のお線香づくりで悪戦苦闘したポンプの扱いも、今年は皆様スムーズに完成!! コーン型も手でこねて作りました。

乾燥後の仕上がりとラベンダーの香りが今から楽しみです。

【レッスン報告9.】2022.5.29(日)テーマ『贅沢なルームフレグランスMYお焼香づくり』

◆今回は、ルームフレグランスとしてお使いいただける、贅沢な10種類もの香原料をふんだんに調合した「お焼香」を、その深い歴史を伺ったあとで実際に作ってみました♪ 器はお好みの物でok!白い灰の上に、火をつけた黒い炭団を置いて、チップ状のお焼香を乗せると、とたんに、ふぁぁ~~と、やや強めの煙が立ってきました。儀式の際のお焼香のイメージとは異なる “フレグランス感覚” が斬新!

 

◆またサプライズで、お寺などで時間を香りで計ったといわれる「常香盤(じょうこうばん)」についての、初めて知る興味深いお話とともに、実際に灰の上での体験もさせていただきました❣ 時計がない時代の、雅でいて実用的なアイデアに感心しきり!実習とともにお香の知識も広がり、今回もとても楽しいレッスンでした。

チップ状のお焼香を作りお好みのカップに香灰を入れ香炭に乗せて香りを立たせます!画像は講師私物エッグスタンド。
チップ状のお焼香を作りお好みのカップに香灰を入れ香炭に乗せて香りを立たせます!画像は講師私物エッグスタンド。

《5/29の講座紹介》仏事の際に祭壇の前で行う儀式「お焼香」。そしてそこで焚かれるものも「お焼香」とよばれ、お香のひとつであることはあまり知られていないかもしれません。実は作り方や使い方に注目すると、とても贅沢なお香であることに気が付きます。リラックスするためのお香ですから、日常的な小物を使って、カジュアルなお香を演出してみるのも楽しいものです!イメージ画像は、紙製の小箱にお焼香を入れ、香炉の代わりに、講師が子供の頃に使っていたエッグスタンドでお焼香を焚いてみました。初めての方でも気軽にご参加いただけます。お香の使い方、日本のお香の歴史や天然香料の知識も学べます。

 

【レッスン報告8.】2022.4.10(日)テーマ「天然香料で春の匂い袋づくり」

お待ちかね4月の回は、10種類もの天然香原料をふんだんに使い、甘味、辛味、軽味からお好みの香りを調合し、かわいらしい「巾着型」とシックな「平型」の2つの匂い袋に詰めて、様々な飾りつけまで楽しみながら作成!

さらに先生がお着物を着られる方には、帯につける根付用の小物をご用意くださったり、各自の香りや飾りの個性を確認し合えるなど、大いに癒しのひと時となりました。 気温が上がるこれからの季節、香りの小物を手元に置いて晴れやかな気分になれそうですね♪

《4/10の講座紹介》春風に心もはずむ今日この頃♪天然香料を調合してお好みの香りの「匂い袋」を作りませんか!?市販のものはどれもこれも強くて甘い香りばかりとお感じの方も多いはず…。さまざまな天然香料をじっくりご紹介しながら、「小さな巾着型」と「平型」を1つずつお作りいただきます。袋と紐は、講師がご用意したものからご自由にお選びください。
「巾着型」は、バッグやクローゼットの中に入れて衣類の移り香を楽しんだり、車の中にぶら下げたり、チャームを付けて根付としてもお使いいただけます。「平型」は、かさ張らないので、ポケットや着物のお袖に入れておくと体温でほんのりと香りが立ち上ります。お好みの香りを調合してご自分用や、お世話になった方へのちょっとした御礼などにお使いくださいませ。

 

 

【レッスン報告7.】2022.2.13(日)古典調合の練香づくり ~光源氏の練香 ”黒方”~

◆2021年11月に続いての「古典調合による練香づくり」。今回は『源氏物語』の中で、光源氏が「承和の秘方」と呼ばれる香の処方から、冬の “黒方(くろぼう)” を女君に作らせた複雑な人間関係を紐解きながら、通常よりも更に質の高い貴重な香原料を使ってネリネリと作成いたしました。

◆「深く懐かしい、落ち着いた香り」と言われる“黒方”。再現が難しいとされる衣食住に比べ、現存する最古のレシピ集(薫集類抄)のおかげで、平安から時空を超えて今、聞くことができるお香の世界を、かおりほの香先生と皆様で深く味わうことができました。

 

 

《2/13の講座紹介》“練香(ねりこう)”は、奈良時代に鑑真和上によって唐から日本に伝えられ、平安時代には貴族の間でたいへん流行しました。源氏物語などにも多くの記述があり、雅びな貴族文化へ私たちの憧れをかき立てます。 源氏物語第32帖「梅が枝」では、光源氏が娘の明石の姫君の東宮入内の準備をすすめるべく、女君たちに薫物(練香)を依頼。自身も薫物を創作しました。なんと「承和(じょうわ)の秘方」という男性には伝えてはならないレシピを入手してまで…父として、明石の君(姫君の母)との関係において、そして源氏一統の繁栄などさまざまな思いが交錯したはず・・・。そんな複雑な心情を思いつつ、『光源氏の練香』を再現してみましょう! ※画像:土佐光則筆 源氏物語画帖「梅枝」徳川美術館蔵

 

 

【レッスン報告6.】2021.12.12  🎍Myお香で新年を迎えましょう🎍

 

本年2月、4月、6月、9月、11月そして今回と2ケ月ごとに開講させていただいた、かおりほの香先生のシリーズ講座もお陰様で回を重ねるごとにリピーター様が増え、今月は満席増員!増設!!という大変うれしく有難い年の暮れとなりましたこと、受講生の皆様の厚いご支援の賜物と心より御礼申し上げます。

■本日テーマの、お正月へ向けた “お部屋香”は、いわゆる「匂い袋」の姉上さま!といった感じの、やや大ぶりなサイズ(約12㎝×10㎝)で京都・西陣製の豪華な金襴袋を先生がご用意くださいました。

■まずはお香のこと、匂袋についての歴史や効能などをお聞きした後、いよいよ制作開始!…といっても今回は、いつものネリネリやコネコネではなく、10種類の天然香原料を細かく刻んだものを順番にブレンド&シェイク♪♪ 次いで各自のお好みや気分で、甘い系or深め・渋め系の香りに調整し仕上げていきました。

■くじ引きによる順番で袋を選び、香りを詰めた不織布を中におさめ、最後にお目出たい紐結びを先生に手伝っていただきながら結んで、稲穂を添えて完成!!「今日が香りのピークで一番匂いが強く感じられますが、1年間は持ちますので、また来年も!」と先生。

■本日は和室での授業でしたので、床の間に全員の作品を飾って記念撮影📷 お部屋に飾って新年を迎え、魔除け・厄除けと福が来ますようお祈り申し上げます。

 

《12/12の講座紹介》来る新春は、玄関や床の間などに「お部屋香」を飾ってみてはいかがでしょう!天然香料ならではの優しく、奥深い香りに癒されつつ、凛とした雰囲気が演出できます。

◆古来より佳い香りは邪気をはらうとされ厄除けや、場の浄化に使われてきました。コロナ感染も少し落ち着きつつある現状に感謝しながら、新年へ新たな願いをこめて、ご自分でじっくりとお好みの香りを調合してみましょう。マゼマゼ&フリフリ~無心になれる、とっても楽しい時間です♪

◆10数種類の天然香料からお好みの香りを選び、西陣製の金襴袋(約12㎝×10㎝)に詰めていただきます。豊穣の稲穂飾りを添えて完成です❣初めての方でも調合のアドバイスをいたしますので安心してご参加ください。

 

 

【レッスン報告5】2021.11.14(日)晩秋のお香づくり~古典調合「侍従」による練香~

お陰様で満席御礼の今回は、『古典調合「侍従」による練香づくり』をテーマに、お待ちかねの “練香(温めて香りをたたせ空間に漂わせるタイプ)” 。
とある平安貴族のレシピで天然の香原料を調合し、マゼマゼ&ネリネリ手づくりしました! ※「侍従(じじゅう)」=秋の薫物の銘。


画像は先生がお持ちくださったお雛様の官女です❤ 宮中の女房になった気分で、完成した作品をアロマポットに乗せて平安貴族のお香を楽しみました!

 

◆『源氏物語』や「香木」「薫物(たきもの)=練香」についても、詳しい資料をもとにたくさん伺うことができ、お香づくりと古典文学の教養が同時に学べる大変貴重なレッスンでした。
また、先生と生徒様同士のさりげない会話がとても楽しくて、大いに癒される時間です。ぜひ一度実感してください!!

《11/14の講座紹介》

秋も一段と深まり空気も乾燥し、ひんやりと冷たくなる季節🍁日本の伝統的なルームフレグランス -練香- で、お部屋にちょっと濃厚な温もりを作ってみませんか⁉️平安時代には、貴族の間で薫物(現在の練香)とよばれる趣味のお香がたいへん流行しました。各家の財力と感性によりさまざまな工夫をこらして創作され、室内をくゆらせたり、衣裳に炷きしめたりと貴族の日常生活になくてはならないものになりました。

今回は源氏物語23巻「初音」に登場する秋の薫物、「侍従」をとりあげ、手づくりいたします。源氏と女君たちとの複雑な人間関係の中にこの薫物はどのような意味をもっていたのかなどと想像をめぐらせつつ、“宮中の女房”になったつもりで平安貴族の香りを体験してみましょう。お香の歴史や香原料の知識も学べます。 ※写真の屏風には、明石の君の御殿で光源氏が茫然自失状態といったドラマチックな場面が描かれており、御簾の向こう側には「侍従」が漂っています。

※画像:源氏物語図屏風(初音・若菜上) (右隻) 土佐光起筆 江戸時代・17世紀 東京国立博物館

【レッスン報告4】2021.9.12(日)秋のお香づくり~藤袴の和紙香と沈香線香~

どこからともなく金木犀の香りが漂ってくるこの頃!お彼岸や中秋の名月も近い本日は、先生お手製の “藤袴” のチップ状の葉を使った「和紙香」と、華やかで酸味や甘みのあるシャム沈香をメインに8種類の天然香料を調合した「マイお線香」を作りました♪

 

🟧まずは藤袴や沈香についての歴史&文学のエピソードのお話や、和紙袋にお好みのスタンプを押すことからスタート‼️

 

🟧沈香線香づくりは、いつもの天然香料の調合と練りネリ(なぜか海狸香=ビーバーのフェロモン・エキスまで入りました❣️)、そしてなんとポンプに入れて線香状に押し出す作業が続きます😅 なんとか全員二十本以上完成!余った練り香はコーン型のお香にしました。今から乾燥後の香りが楽しみです♪

🟧和紙状の小さな袋へ、桜餅のような香りの藤袴のチップを封入し、アイロンで閉じてこちらも完成!さっそくお気に入りの本の栞にしましょうか⁉️

 

「先生のお香づくりは、天然香料の調合で自然なやさしい香りがとても心地よく、人工的な強い香りの市販品は使えなくなりました」と、リピーターの方の嬉しいお声が!

また、今回が初めての方からは「癒される香りでしたが、ポンプから出すのが難しかったです」「次回はポンプはなしですね💦!?」

・・・はい❣ 次回は11/14(日)10:00~12:00. お待ちかね!『源氏物語』から秋の薫物(練香)「侍従」を手づくりします!雅な嗜みシリーズへのお申し込みをぜひお待ちしております‼️

 

《9/12の講座紹介》

白露の候、日中残暑がきびしいものの、朝夕の空気が一気に秋めいてきます。

秋の花といえば、何を思い浮かべますか。香りに関係づけてしまうと “藤袴” でしょうか。藤袴は秋の七草のひとつ、万葉集に歌われ、源氏物語にも登場します。葉を乾燥させると桜餅のような甘い芳香が現われ、平安時代の女性は匂袋に入れたり、葉や茎を水につけ髪を洗ったそうです。そんな藤袴を和紙袋に包んで、クローゼットやバックなどに入れて香りを楽しみましょう。(和紙袋にお好きなスタンプを押していただくお楽しみもあります!)

 そして、秋にふさわしい香りをもう一品、深い香りの沈香線香をつくります。沈香は香道で使われる香木で、とても稀少。それを粉末状にしたものを使い、洗練された趣のある香りに仕上げ、成形し、ご自宅で3,4日乾燥させて完成です。「中秋の名月」、「お彼岸」に充分間に合いますので、ご供養に、季節の移ろいに静かな時を過ごしてみてはいかがでしょうか。

 

 

【レッスン報告3】2021.6.13(日)水無月お香づくり~印香~緑茶と天然香料のマリアージュ

本日の、かおりほの香先生のテーマは『緑茶のさわやかな香りとお香の深い香りが織りなす、香りの二重奏を印香で表現してみましょう。』 2月の「練香」、4月の「塗香」に続き、今回は「印香(いんこう)」づくりを楽しみました♫

 

🟩「印香」とは、粉末状にした香木・天然香原料を調合し、でんぷん糊などを加えて練り、薄くのばして型に入れて、様々な形の薄い板状に乾燥させたもの。香炉やミニアロマポットの灰の上に置いて加熱することで、原材料の香りをじっくりと味わえるそうです。

 

🟩当講座では、さらにパウダー状の “緑茶” を加えて練ること、そして、先生が探してくださった金魚や千鳥、月や植物などの型抜きを使い、金箔などを散らすことで、梅雨へ向かう時節、香りとともに見た目も癒される、さわやかな作品づくりとなりました‼️

調合した原料を手の平で丸めて、平らに伸ばし型抜きする作業は、「まるでクッキーを作っているよう!」と生徒様🍪 まさに‼️ 緑茶パウダーと、でんぷん糊のみでの型も作りました。

 

🟩教材は、上部画像に見えるアロマポットとろうそく、香灰付きでおうちへ帰って乾燥後すぐに香りを聞くことができ、さらにオプションの “風流セット” でも、さっそく愉しんでみました☺️
耐熱グラスの白い灰の上でほのかに香る金魚や千鳥…!鬱陶しい季節を少しでも清々しく乗り越えられそうです🎐🎐

 

 

【レッスン報告2】2021.4.11(日)わたしを癒す~塗香(ずこう)づくり・写経と法話

春の様々な変化に加え、先の見えないコロナ禍の中、寺社仏閣への参詣の際、大人の女性の嗜みとして携えていきたい、清めの「塗香(ずこう)」作り、そして、香りに癒されながら東京三田のお寺の尼僧様による、心が前向きになれるお話しと、般若心経の写経に挑戦しました。

 

🟥「塗香(ずこう)」とは、微粉末状にした香原料を調合したお香のことで、本来は手や口中、頭、身に塗ってお浄めや邪気を寄せ付けないという仏教の儀式で、お寺で写経や読経の前に使うそうです。

今ではお寺や神社へ行った際の清めに塗ったり、和のアロマセラピーとしてお部屋で気軽に使ったり、マスクへサッと塗るなど、様々な用途で楽しまれているとのこと!お寺へ行った時の、塗香のお作法も教えていただきました。

 

🟥さっそく調合の実習開始!2タイプから好みを1つ選び、10種類もの天然香料をブレンドしていきます。今回もお薬の調合をしているようでした。先生がご用意くださった携帯用ボトル(ご希望の方は本格的な塗香器)や、和紙の小袋「文香」に入れて完成です!

 

※↓画像:お話し中の市橋先生、先生がお持ちくださったお手本と、調合した「塗香」「文香」です。

 

🟦皆様、香りで心身を癒したあと、真言宗豊山派常任布教師 市橋俊水様をお迎えし、ネガティブになりがちな今のこの状況下、日々前向きに、楽しく生きていくためのお話と、般若心経の写経についての解説を賜り、和やかな時間の中でいざ!筆ペンを持って写し始めました。

 

🟦“経典を写す”という所作を通して、無になったり、途中で集中力が途切れそうになったり、もう少し、あと少し…と自分を励ましたり。最後に「所願(願い事)」を書き終えた時は、写し終えた達成感でとても清らかな気持ちになりました!

「皆様がご自身で書いた《経典》です!大切にしてくださいね。」とまとめてくださった市橋先生、今回のコラボレーション企画を実現してくださった かおりほの香先生、本日は本当にありがとうございました。

 

《4/11の講座紹介》

塗香(ずこう)とは微粉末状のお香で、寺社に参拝する前や写経の際に、手のひらに少量塗って身を浄めるために使います。体温で仄かに立ち昇る香りに心が落ち着きます。自由に天然香料を調合して自分好みの香りに仕上げましょう。和のフレグランスとして使われる方も増えています。エレガントな大人の女性の“たしなみ”として携えてみませんか!?講座では携帯用の容器に入れてお持ち帰りいただけます。

 *画像:伝統的な塗香入れ(教材には含まれません。ご希望の方は別途承ります) ~小休憩をはさんで~

写経は気軽に発願できる「行」のひとつとして、お子さまや外国の方にも人気です。お好みの塗香で身も心も浄められた後は、般若心経の写経にも挑戦してみましょう!快い充足感と共に、この経の真意《苦しまずに生きるには?》も、お持ち帰りください。

お気に入りの筆ペンをご用意ください。思い切ってたっぷりした太字を使われても味わいある写経になります。「筆ペンは難しい…」という方は、ボールペンなどお好みの筆記具をどうぞ。解放された心地良さそのままに、のびのび写してみましょう。お香と写経、そして尼僧様の尊いお話に耳を傾けて、ご自身を大いに癒して差し上げてください。

 

 

【レッスン報告1】2021.2.14(日)春待ち香~古典調合の練香づくり「梅花」

『春待ち香~古典調合の練香づくり』と題して、「コロナ禍で旅行になかなか行けないこの頃、お教室で1,000年前に旅をしましょう!」と、先生の素敵なご挨拶からスタート♪

“練香(ねりこう)”についてのレクチャーのあと、現存する最古のお香の調合集とされる『薫集類抄(くんじゅうるいしょう)』というレシピに基づき、代表的なテーマの中から春の「梅花(ばいか)」を製作しました!こちらは平安時代初期と中期に実在した二人の上級貴族の男性の薫物(練香)で、当時は花といえば圧倒的に“梅”を詠んだ和歌が多かったそうで、ちょうど今の季節にピッタリですね!

 

🔶まずは先生が作られた練香を、香炉に置いて香りを聞きました

 

🔶次にいよいよ各自作製!9種類もの天然香料を、“練香男子のレシピ” に沿って調合し、練り練り、こねこねしました。ちょうどよい柔らかさや大きさにするにはコツがあり、少々難しかったです。一つ香りを聞いて、初めて作った香りを確かめてみました!!


🔶最後に上記2つを参考に、各自の令和流(!?)オリジナル練香を作ってみました
天然香料は、様々な産地、草木から動物や貝臭まで実に個性豊か!人間味あふれる大人の想像力の世界…。これらがオーケストラのように奏であい、得も言われぬ1つの練香になることを楽しく実感できました。


🔶一定期間保管後、梅から桜が咲く頃まで楽しめる位にたくさん作りましたので、今から心待ちにしたいと思います。 「午前中の授業で嗅覚をいっぱい使ったので、今日はきっと早く、良く眠れますよ」と先生。
これからも1粒の練香に宿る奥深い季節の香りを聞いて、平安時代への雅な時間旅行に出かけたいと願っております。

《2/14の講座紹介》

練香は、奈良時代に鑑真和上によって日本に伝えられ、平安時代に貴族の間でたいへん流行しました。源氏物語などにも多くの記述があり、雅びな貴族文化へ私たちの憧れをかき立てます。平安貴族たちが愛したお香は、粉末状の種々の天然香原料を蜜などで練り固め、温めた灰の上で、馥郁たる香りを放ちます。衣服や髪、身の回りの小物にまで香りが移っていくことが肝心でした。

本講座では、旧暦で春向きの古典調合「梅花」をとりあげます。かつての平安貴族のように天然香原料を調合し、次第に変化していく香りの妙味を楽しみます。先人たちの「春」は、どのような春だったのでしょう。ゆっくりと思いを馳せながら「春」を聞いてみましょう。

熟成には数週間かかりますが、“桃の節句”には十分間に合いそうです。

銀座で「お香づくり」をはじめてみませんか!?薫物屋香楽認定香司として活躍中の「かおりほの香」が、やさしく、楽しくお教えいたします。

※教室内は新型コロナウイルス感染症予防対策を講じ、定員も密を避けて少人数制で行います。

 

 

 

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