《2024年4月期 全コース満席御礼!次期10月期キャンセル待ち受付中(教室講義と現地見学会を開講予定)》

建築史家 内田青蔵(seizo uchida) のお屋敷拝見(建築史)レクチャー

 

 

【速報!】2024年4月期見学会1.2024.4.20(土)「熱海市の別荘建築」

画像:「東山荘」「旧日向家熱海別邸」

この3月に 現代・和室の会 会長に就任された内田先生ご同行による、ベストなタイミングの ”和風別荘建築” 見学会を開催いたしました。


JR熱海駅から徒歩圏内の高台にある別荘地で、戦前に建てられた「東山荘(昭和8年)」と「旧日向家熱海別邸(昭和11年)」。

 

いずれも目に前に相模湾の絶景を見下ろす自然と一体化した最高のロケーション。


銘木をふんだんに使い見えない部分まで贅を凝らした数寄屋建築、庭園、保養・療養や接待を目的とした”別荘”に住む為の工夫や、昭和初期の特徴的なデザイン等を実際に見て回りました。

 

特に、旧日向家は、和光(服部時計店)やホテルニューグランドの設計で知られる渡辺仁による質の高い上屋とともに、世界的な建築家 ブルーノ・タウトによる、日本の美を解釈したうえでの、個性的な「急斜面の地下室」という唯一無二のモダン空間に圧倒されました。

外では鶯が啼き、藤の花が揺れ、初夏の海風が吹く熱海の別荘お屋敷拝見、「和室建築は、何回も見て確認したり、新たに発見したりの繰り返しで味わうことが大切です」と内田先生。 ご参加の皆様、お疲れでした。

 

 

【教室レクチャーご報告(通算50回)】2023.12.23

~講座開講20周年記念レクチャー・通算50クール目の学期テーマは、『軽井沢の別荘建築~”アントニン・レーモンド 夏の家”重要文化財指定を記念して』~

◎戦前の代表的な軽井沢の別荘建築についての詳しいお話(日本人向けの「あめりか屋」と、外国人向けヴォーリズ作品)のあと、チェコ生まれのアメリカ人建築家 アントニン・レーモンドの一筋縄ではいかない人となりと、日本での建築の仕事、作品動向、そして転換点となった1933年 軽井沢の夏の家が、「日本人の大工/自然素材/木造/という伝統的な建築の中にモダニズムを取り入れた建築」として評価され、本年9月に重要文化財指定を受けた過程を、まるで一冊のご本を読んだようなボリューミーな内容で語っていただき、素晴らしい名講義でした👏 

 

◎また前回お渡しした『講座開講20周年記念!アーカイブファイル』へ、「受講生の私たちの歴史でもあり、感慨深かったです。」「本当に感動しました。」「宝物です!」「最初から凄い内容の授業だったと改めて思いました!」等々、望外のお言葉をいただき、こちらこそ有り難く感謝申し上げます。

 

🏠次回は、2024年4月期開講(講義と見学会)です。すでにキャンセル待ちを複数承っていますが、よろしかったらご登録をお待ちしております。

 

 

【教室レクチャーご報告(通算50回)】2023.11.25

※画像2枚目:2003年10月期の第1回目から連続ご受講中のF様よりいただいた、お祝いのアレンジ(大感激)とともに。

※画像3枚目:今学期ご在籍の皆様へ差し上げた『開講20周年記念!講座アーカイブ ファイル(全レクチャー/見学会/見学ツアー記録集)』。

 

※内田先生画像:軽井沢初期別荘:旧徳川慶久別荘(あめりか屋設計施工)/ショーの軽井沢最初の外国人別荘

 

\当講座は、めでたく開講20周年を迎えることが叶いました✨/

 

これもご多忙の中をご担当くださる内田先生、並びに受講生の皆様のおかげと心より御礼申し上げます。

 

レクチャー通算50クール/87回目となる記念すべき今学期のテーマは、『軽井沢の別荘建築~”アントニン・レーモンド 夏の家”重要文化財指定を記念して』。

 

そして本日は「避暑地 軽井沢の歴史」と題して、宿場町から明治に入って避暑地、別荘地へと変わっていく歴史を、建築や関わった人物とともに詳しく、分かりやすく教えてくださいました。

  

 


※こちら以前のレクチャー報告や、見学会画像は当ページの下段へスクロールしてご覧ください。


※なお2019年3月30日の河東先生講座見学会ゲストご参加の様子は こちら をご覧ください!

 

 

【講座紹介】

現地見学会より「小笠原伯爵邸」
現地見学会より「小笠原伯爵邸」

日本各地に存在する、歴史のある建築のたたずまいに感動し、日本の近代化や、住環境・ライフスタイルの変遷、外観からインテリアに至るまでディテールやデザインの美しさetc. に興味を持っている方は多いはず。

 

そんな建築の歴史を様々な角度からアプローチし、豊富な国内外の最新事例を画像を見ながらレクチャーする建築史の第一人者・内田青蔵先生の名物オリジナル講座!

 

●特に専門分野である「近代住宅建築」の最新調査・保存活用情報、その価値、ひいては現代社会の中での重要性についての詳しいレクチャーは必聴です。

 

 

●例えば・・・「現存する明治から戦前のお屋敷って、どうしてあんなに豪華なの!?」

「一軒家の中に和と洋、両方の間取りが存在するのはいつ頃から?」

「大正期の建築って、デザインが特にモダンに感じるのは何故?」

「絵画や彫刻の作者のように、国内外の建築作家で著名な人は?」・・・

 

それぞれ感じる建築への憧れや素朴な疑問を解き明かし、旅先や見慣れた街中にたたずむ三次元の芸術「建築」をもっと身近に感じるために、文字通りアットホームな雰囲気の中でご一緒に学んで参りましょう。

 

●建築の歴史を学ぶことは、日本史の大きな流れのお勉強とともに、お一人おひとりが健康的で快適な住空間で暮らす = 上質な日常生活を送る為に先人の知恵や工夫 、思想を識ること!

 

一流の先生から直接お話を伺い、ご自分の “住” ライフスタイルにもいかしてみませんか!?

 

 

●近代の住宅から洋館、国宝、世界遺産級の建物まで、とにかく建築やインテリアを見たり、撮ったり、描いたりすることが好きな方におすすめします。不定期で開催している関連現地建築見学会もお楽しみに!

 

 

【講師】

2003年刊『お屋敷拝見(河出書房新社)』。こちらの本がご縁で2023年10月期20年目を迎えた名物レクチャーです♪
2003年刊『お屋敷拝見(河出書房新社)』。こちらの本がご縁で2023年10月期20年目を迎えた名物レクチャーです♪

《講師》建築史家 工学博士 神奈川大学建築学部 特任教授 内田

 専門は日本近代住宅史。著書に『お屋敷拝見』『学び舎拝見』『消えたモダン東京』『同潤会に学べ 住まいの思想とそのデザイン』『お屋敷散歩』『世界一美しい団地図鑑(共著)』『死ぬまでに見たい洋館の最高傑作Ⅱ(監修)』『受け継がれる住まい◎住居の保存と再生法(柏書房)共著』ほか多数。最新刊は『奇跡の住宅-旧渡辺甚吉邸と室内装飾(LIXIL出版)共著』『住総研住まい読本 住まいの生命力 清水組住宅の100年(柏書房)共著』『温故知新のリフォーム六 「再生」が拓く新しい物語 旧家再生研究所編(建築資料研究社)共著』。NHK『ブラタモリ』『美の壺』、BS朝日『百年名家』などメディア出演多数。『週刊新潮』にて「住まいの建築史(大和ハウス工業総合技術研究所提供ページ)」記事を毎週連載(2020.7月で完結)。
最新刊は、2023年10月『鎌倉の名建築をめぐる旅(エクスナレッジ)』、同年12月刊『住まいの建築史 近代日本編』(創元社刊)

 

建築史を学び、現地で実物を見て体感することの楽しさや大切さを熱く語り、「スクラップ&ビルドから、キープ&チェンジへ…」を高らかに提唱し多くのファンを魅了する建築史家のトップランナー。2022年4月1日、神奈川大学建築学部新設に伴い初代学部長、2023年3月定年退職に伴い4月から特任教授へ就任。2024年3月、現代・和室の会 会長に就任。

 

♪好きなもの:TVでのラグビー観戦!(特に明治大学ラグビーのファンです)

 

◆TVご出演情報◆ 

BS朝日 水曜日22時~22時半『百年名家』へ不定期でご出演(2022.9 番組終了)。2023.1.29(日)「百年名家 特別編 ジョン・レノンの愛した「万平ホテル」」

 

 

 

1学期ごとに交替でご担当いただいている河東義之先生(左)と内田青蔵先生(右)の貴重なツーショット画像です! ※日光金谷ホテル ダイニングルーム/小笠原伯爵邸 屋上

 

 

【2024年4月期日程】~全コース満席御礼/10月期のキャンセル待ち受付中~

①【教室講義日時】第4週(土)16:00~17:30. 《満席》6/22

 ●予定テーマ 『和室の近代(ニュー・ヴァージョン)』

「群馬の中島知久平邸、川越の遠山邸、文京区の安田邸など。設計寸法のことについて。」

 

②【現地見学会】

●《満席》4/20(土)午前『熱海市 別荘建築』 ※JR熱海駅 集合解散

 

●《満席》5/17(金)午前『港区立郷土資料館(旧 公衆衛生院)』 ※現地集合解散

 

【空席】全コース満席。次期10月期キャンセル待ち受付中。

 

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※1学期ごとに河東義之先生講座と交互に開講致しております。河東先生講座内容は こちら をクリック、タップしてご確認ください。

 

 

【納入金額・入会受講方法】

【納入金額(税込)】(4月期) 


①教室講義 6/22(土)

1.受講料(教室講義) 3ケ月 1回 4,950

2.施設維持費 1期 1,320円

3.スクール入会金(無期限有効)8,800円

《御新規の方の合計納入金額》15,070円 

 

②現地見学会

●4/20(土)『熱海市 別荘建築』

1. 参加受講料 1回 8,000円(講師同行料/資料代/2館入館料込)

2. スクール入会金(無期限有効)8,800円

《御新規の方の合計納入金額》16,800円 

 

●5/17(金)『港区立郷土資料館(旧 公衆衛生院)』

1. 参加受講料 1回 5,500円(講師同行料/資料代/入館料込)

2. スクール入会金(無期限有効)8,800円

 《御新規の方の合計納入金額》14,300円 

 

※スクール入会金はどちらかで納入いただきますと、全講座で無期限有効となります。

 

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【納入金額(zoomオンライン受講)】税込 ※現在、設定はございません。

 

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【ご予約・お手続き方法】 入会と受講のご案内 をご高覧、内容をご確認のうえ email: ecole@email.plala.or.jp へ 「講座名、お名前、緊急連絡先携帯電話番号、郵便番号/ご住所」を明記のうえご予約ください。

折り返しお手続き方法をご案内申し上げますので、1週間以内にレッスン料を所定の銀行口座へ振込(前日までにお手続き)ください。当方で確認後、メールで返信致します。

 

【ご注意・お願い】

① 最近、当校からの返信が「迷惑メールフォルダー」へ入るケースが増えているようです。お手数ですが一度お確かめください。
② また、当校からの返信が「リターンメール」となる場合が発生しております。「plalaドメインメールの受信拒否を解除」していただきますようお願い致します。

 

※レッスン日直前の場合はご相談ください(なお直前予約・当日お手続きの場合、欠席キャンセルされても授業準備の都合上受講料、教材代は頂戴いたします。あらかじめご了承のうえお申し込みください)。

 

※事前のお手続きの場合も一度ご入金いただきますとキャンセル・欠席の場合、全額返金できかねます。あらかじめご了承のうえお申し込みください。

 

 

お持ち物

【教室講義】筆記用具、マスク着用(可能でしたら不織布製)

 

【見学会】筆記用具、マスク着用(可能でしたら不織布製)、緊急連絡用携帯電話、「健康保険証」、4/20(土)見学会は「ソックス」をご持参ください。

※現地訪問先からの依頼により追加事項がある場合は、ご参加の方へ事前にお伝えします。

※歩きやすい履物でご参加ください。 

※現地までの往復交通費は、各自のご負担となります。

 

 

振替制度

設定はございません。当日、資料が有る場合は、欠席の方へお送りさせて頂きます。

 

お願い

講師講義中の撮影、録音、録画、教室内での携帯電話等はマナー上、ご遠慮ください。

 

ご注意事項

■お手荷物は自己管理をお願い致しております。紛失破損などの際、賠償責任は負いかねます。十分にご注意ください。

■一度納入いただいた入会金・受講料等は全額返金できかねますことをご了承ください。

■1期ごとにお渡しする「受講証」は必ず毎回ご携帯ください。

■日時、内容は変更する場合がございます。ご了承ください。

■講師のレッスン進行、並びに他の生徒様への妨害行為等は固くお断りいたします。万一行為が見受けられた場合は退室していただき以降の受講は停止、退会とさせていただきます。

 

 

【見学会ご報告】2023.6.9(金)

昨年10月期のレクチャー『チューダー様式の住宅建築「旧 渡辺甚吉邸」』の現地見学会を開催いたしました(ご在籍の希望者 対象)。

◇港区白金台にあった1934年(昭和9年)竣工のハーフティンバー(柱や梁などがむき出しになった木造建築)の貴重なお屋敷が、所有者変更により解体の危機に瀕した際、前田建設工業㈱様が、移築復原の技術を駆使して自社のICI総合センター(取手市)で見事に蘇らせ、本日、内田先生のお取り計らいで特別に見せていただきました。 

 

※当講座では前校時に「白金甚夢迎賓館・ランチ付見学会」を2011年9月に開催以来、十数年ぶりの再訪となります。

 

◇例えば、解体して初めてわかった当時の優れた工法と最先端技術の併用、ハイセンスな生活空間思想の実現、館内のそこかしこに宿るおしゃれな遊び心…etc. ハード&ソフト面のバランスが秀逸な、極上のモダン建築でした。

 

◇昨年のレクチャーでの内田先生のまとめ →「見映えよりも機能性、住み心地という住み手に寄り添う近代の中での到達した作品」の意味が、現地での先生のわかりやすいご説明により、手に取るように理解することが叶いました。

 

◆現在は非公開につき詳細は差し控えますが、【奇跡の住宅】と称えられる ”さりげなく見事な邸宅空間” を建物内外、装飾に至るまで余すところなく復原してくださった前田建設工業様と内田先生のご尽力に、大きな拍手をお送りするとともに、今後はより多くの方が見て、知っていただきたいと願っております。

 

 

【教室レクチャーご報告(通算49回)】2022.12.16

今学期は、師走の金曜日夜間という忙しない日程でしたが、お陰様で皆さまにお集りいただき無事開講いたしました。テーマは『チューダー様式の住宅建築「旧 渡辺甚吉邸」』について。


港区白金台の外苑西通りからもチラリと見え隠れしていた、ハーフティンバー(柱や梁などがむき出しになった木造建築)のモダンなお屋敷に見覚えのある方もいらっしゃるはず!

 

◆本日は、この戦前期(1934年竣工)を代表する傑作住宅建築の特徴を、施主であった渡辺甚吉という人物について深く掘り下げ、関連して三人の設計・室内装飾者(遠藤健三、山本拙郎、近和次郎)についてや、チューダー様式を採用したいきさつまでを探りつつ、画像でハイセンスな内外装を隈なくご紹介くださいました。

 

◆外観、室内装飾から特注の家具、カトラリーなどの調度品に至るまで、トータルにデザインされた、この美しい建物は専門家の間でも「奇跡の住宅」として特別な存在でしたが、時の流れにより解体の危機が訪れた際、内田先生はじめ保存を求める関係者の方々のご尽力により、現在は 前田建設工業株式会社 ICI総合センター(茨城県取手市)内へ無事移築。

往時の美観が蘇りました。今日は、その移築後に判明した数々の興味深い事例もお話しいただきました。

 

◆本日の先生のまとめから⇒「見映えよりも機能性、住み心地という住み手に寄り添う近代の中での到達した作品」。

 

日本でもこのように贅沢な ”住宅建築” が実在した時代を知る喜び、そして、知れば知るほど凛としてたたずむ、数奇な運命の渡辺甚吉邸の息遣いさえも感じられる濃密な授業となりました。
※画像中・右/『奇跡の住宅 旧 渡辺甚吉邸と室内装飾(2020年LIXIL出版)』表・裏表紙

 

 

【見学会ご報告】2022.10.6~7

ようやく世の中が少し落ち着きつつあるタイミングを見計らい、2018年10月から4年ぶりとなる京都の近代建築見学会を開催いたしました❣

南禅寺界隈の非公開を含む別荘庭園群を見て歩き、2日目は、降りしきる雨の中でしたが、ご希望の皆さまと、岡崎エリアのリニューアルなった「京都市京セラ美術館」内部、お向かいの武田五一作「京都府立図書館」を丁寧に拝見!

いつもながら、京都の建築の奥深い歴史と迫力に、ねじ伏せられたような2日間となりました。

まさに究極のSDG’s(持続可能な開発目標)=京都。建築の歴史。まだまだ学ばなければならないことがたくさんありますね~~

 

【見学会ご報告】2022.5.28

🚢爽やかな海風が心地よい五月の横浜で、同じベイエリアに浮かぶ2の国指定重要文化財、氷川丸 と 帆船 日本丸 を訪ね、氷川丸は豪華客船の頃のアール・デコ様式の貴重な内装デザインを、日本丸は実務的な練習帆船として氷川丸との内装の対比を、内田青蔵先生のご説明とともに見て参りました♪

 

🚢「日本郵船 氷川丸」は、今から92年前の昭和5年(1930年)に当時の最新鋭船として進水。戦前の日本で建造され現存する唯一の貨客船であり、造船技術や客船の内装を今に伝える貴重な産業資源として、国指定重要文化財となっています。

 

当講座では内田先生のご同行ということで、特に当時世界的に客船の船内意匠として多く取り入れられていた、幾何学的に簡素化、洗練されたディテールの “アール・デコ様式” の貴重な遺構をメインに船内を廻りました。

フランス人 設計者 マルク・シモン、そして京都の川島織物によるモダンで、豪華で、落ち着いたおとなの空間からは、当時の乗船客たちのワクワク非日常感が今も伝わってくるようでした。

※帆船の展帆は月に一度だそうです。
※帆船の展帆は月に一度だそうです。

🚢「帆船 日本丸」は、迫力ある白く美しい帆が有名ですが、こちらも氷川丸と同じく昭和5年に進水。帆船による航海実習船や輸送船として活躍後、現在は日本丸メモリアルパークに保存係留され、国指定重要文化財として余生を送っています。

 

内部は船長室や教室・会議室、食堂や実習生の部屋(狭い💦)、医務室等がそのままの状態で保存されており、海に囲まれた日本の海運の歴史に思いをはせながら、客船 氷川丸との役割の違いを含め実感することが叶いました。

 

青空、横浜、そして海!コロナが落ち着きつつある今、気持ちが外へと向かう絶好の1日となりました。内田先生、ご参加の皆様、大変ありがとうございました。

 

 

 

【秋の見学会🎃ご報告】2021.10.30

🍂快晴の秋ゆく世田谷区成城の閑静なお屋敷街に、プチピエの生徒様が大好きな(❣️)近代数寄屋の巨匠 吉田五十六氏 晩年の建築「旧猪股邸」と、近隣の「旧山田家住宅」を訪ねました。2邸とも現在は世田谷区に寄贈され ㈶世田谷トラストまちづくり が管理運営し一般公開されています。

 

■『旧猪股邸(1967年/昭和42年竣工)』は、その門構えから簡素ながら格調高いオーラが放たれ、一歩中へ入るとすぐに石畳や延段、待合など露地の風情が現れました。玄関も禅宗や武家好み、内部では内田先生から “モダン数寄屋の6つの特徴” をお聞きしながら「吉田五十八の得意技」を隈なく見ることができました。


以前見学した同じ五十八設計による、御殿場の岸邸、京都の北村邸、鎌倉の吉屋邸と類似の意匠にナットク!増築部分を含め裏千家家元茶室「又隠」と「今日菴」の写しも拝見!丁寧に管理されたお庭の緑と相まって独特のシンプルモダンな美、そして質の高い住宅空間が皆様に大好評でした‼️

 

■清潔で気持ちの良い住宅街を歩くこと5分。成城みつ池緑地に面して佇む『旧山田家住宅』へ到着。1937年(昭和12年)頃に建てられた実業家の洋風邸宅で、玄関前のスクラッチタイルやステンドグラス、寄木張りの床、窓をたくさん取り付け明るく解放感あふれる室内など、洋間で暮らしていた当時の生活の様子を垣間見ることができました🪟🚪🏡

 

■街を散策しながら小田急線成城学園前駅で一次解散。

ランチは、内田先生とご希望の方で「墨花居 成城コルティ店」にて、モダン・チャイニーズのコースをいただきながら、先生から最新のご活動や、皆様から今後の講座リクエストなどを楽しく伺いました♪ ※S様、お洒落な雰囲気&美味しいお店のご紹介をありがとうございました(御礼)‼️


🏡👢当日ご参加の受講生MS様が、素敵な感想を送ってくださいました!🥿🏡

●「旧猪俣邸」は思いがけず貸切状態で見学ができてとても良かったです。内田先生のお話を拝聴させていただくことで更なる魅力を発見できた気がしております。茶室はどちらも落ち着いていて心地よい空間でした。茶道が日常の生活に溶け込んでいたのでは?と思いました。またお庭と旧猪俣邸の調和がとても素晴らしく感じました。

●「旧山田家住宅」は施主の、アメリカを意識して努力した感じが伝わってきました。ちょっと住みにくいかとも思いましたが、ずっと大事にされてきたことがわかりました。

●天候に恵まれランチも美味しく皆さんとゆったりと過ごすことができて、一日楽しく有意義なひとときを過ごすことができました。

 

 

【夏の見学会👒ご報告】2021.8.28

■7月期は急遽ご希望の生徒様を対象に、川口市の国指定重要文化財の『旧田中家住宅』見学会をほぼ貸し切り状態で開催!少人数で密にならないように広い館内を見て回りました。

今では都内に近いマンション街、以前は鋳物工場街のイメージがある川口市ですが、江戸時代は日光御成道の宿場町として栄えたそうで、地元の田中家四代目の徳兵衛が家業の麦麹味噌の醸造業と材木商で財を成し、県や国の重要職も務めたことから大勢の来賓をもてなす“迎賓館的な役割”として、大正12年完成の煉瓦造3階洋館、昭和9年増築された和館のほか、敷地内に茶室や池泉回遊式庭園などを造営。

外観、内装とも凝った意匠や高価な材料等を、内田先生のわかりやすいお話とともに見て回りました。想像以上に大きくて、広い立派な建物に驚き!代々続く地元の方が地場産業で成功し、貴重な建物を残してくれた、とある郷土のお屋敷物語を知ることができた晩夏の1日。・・・それにしても厳しい残暑💦 内田先生、ご参加の皆様、大変お疲れ様でございました。

【見学会☔ご報告】2021.7.3

■本日は、延期となっていた三鷹市の『旧山本有三邸』見学会を開催いたしました。悪天候による交通機関のダイヤ混乱等で欠席の方が相次ぎ残念でしたが、現地は雨も上がり、内田先生の「ここを見てほしい!」といった建築愛あふれる説明をお聞きしながら、大正末期のユニークな外観デザイン&クオリティの高い郊外住宅(「…というよりも豪邸お屋敷」by内田先生)を、ゆっくりじっくりと拝見。

 

コロナ禍、大都会から郊外や近隣県への移住者が増え始めているご時世、広くて緑豊か、空気もきれいで比較的都心に近いという、元祖サバーブライフを実感したひと時となりました。

【初夏のレクチャー🎏ご報告】2021.5.1

🎏風薫る皐月のレクチャーは受講生 N様のリクエストにより、『三鷹の洋館・山本有三邸・・・旧清田龍之介邸の魅力を探る…』がテーマでした。当初は午前中講義のあと、午後に三鷹市まで移動し、実際に山本有三記念館を見学する予定でしたが、残念ながら緊急事態宣言下の休館…。

その分、教室で内田先生から、代表作「路傍の石」をこの住宅で執筆したという山本有三と、前の所有者、そして質の高い住宅建築ながら設計者が不明という点と点から線へと鑑定していく際の謎解き話をたっぷりと伺い、延期開催の時節を心待ちすることとなりました。大正期に建てられた郊外の洋館住宅は、非常に個性的で異彩を放っておりますね!

【師走の見学会🎄ご報告】2020.12.19

🎄今学期のテーマであり、2021年1月11日で閉館する『原美術館』(旧 原邦造邸。1938年-昭和13年竣工)へ内田先生と入館予約が取れた受講生様で伺い、日本のモダニズム建築の白眉である建物とのお名残りを惜しみました。
前庭で先生から、デザインや材質、全体のバランスの良さと質の高さetc.建築の特徴をお聞きした後、いざ各自入館。流線型のモダンなデザインながら旧邸宅としての温かみも感じられる内部を3Fまでじっくりと見た後は、中庭に面した“カフェダール”でお茶タイム♪ 芝生を借景に冷えた身体をドリンクで温めました。

❄️時折り舞い踊る雪もお似合いなシンプルで端正、清らかな空間は、まさにプチピエの生徒様好み!82年前に建てられた斬新なお屋敷がそのままの姿で美術館として活用され続けた奇跡のたたずまいを、心から味わうことができた1日でした。“adieu. musée Hara” 

 

 

【レクチャーご報告】2020.10.31

🎃開講17年目!47クール目!!満席御礼&全員ご出席の本日は、2021年1月11日で閉館予定の『原美術館』(旧 原邦造邸)のモダニズム建築について、設計者の渡辺仁(主な代表作 銀座 旧服部時計店、上野 国立博物館本館)の評価とともに、曲線を生かした戦前のモダンでおしゃれで貴重なお屋敷の価値を存分に教えてくださいました!12/19(土)は今学期在籍中のご希望の方 向けに、現地プチ見学会も開催いたします。ぜひ目に焼き付けてくださいませ!

 

 

【レクチャーご報告】2020.6.27

校舎移転後初となる内田先生のレクチャーは、5/2休講の振替としてアクリルボードやサーキュレーター、空気清浄機、ドアの開放等対策を講じて開講いたしました。

◆予定していたテーマは原美術館の予約制再開が始まったばかりにより変更し、「昭和を振り返る 戦後社会の変遷 “日本住宅公団”ができた頃ー昭和30年代の団地ライフと戦後の住宅-」と題して、日本の団地住宅について、その意義や今日につながる変遷と進化への提言を、画像や間取りをご一緒に見ながら語ってくださいました。

◇高度成長期の昭和30年代からのDK(ダイニングキッチン)という生活スタイル、電化製品に埋もれ、インスタント食品やTV、雑誌が身近に…。今まさにコロナウイルス感染症予防のためのstay home 巣籠生活を経験中の日本人にとり大変示唆に富むお話満載でした。

 

◆皆様からはご受講後、

「感染症予防対策をしていただいた教室で、最後まで安心してお話をお聞きすることができました」

「どこかで見ていた団地の記憶が甦り懐かしかったです」

「団地の存在をこんなに奥深く知ることができて、リモートワークの広がりの中で、今後住宅の間取りの変化にも言及され、流石に内田先生の授業はためになりますね」とのご感想をいただき感謝申し上げます。

 

 

【見学会ご報告】2019.12.13

2019年の年の瀬、新宿区河田町で奇跡のように存在している『小笠原伯爵邸』の見学&ランチ忘年会を開催致しました(10月期ご在籍の方で希望者のみ)。

◆都営大江戸線の若松河田駅出口のま裏に、こんな素敵な戦前の洋館がさり気なく残っていることにまず驚き、内田先生のお話を伺いながら見ていくうちに、只者ではない建築のこだわりが次々と目の前に表れてきました。
◆施主は、旧小倉藩主を父に持つ小笠原長幹(ながよし)。設計は曾禰中條建築事務所で昭和2年(1927年)と、92年前の竣工!日本を代表する戦前のスパニッシュ様式の洋館で、外観から各お部屋の内装、インテリアに至るまで、まさに “THE お屋敷”。

◆いきなりグッと鷲掴みにされる、ぶどうのモチーフがおしゃれなキャノピー(ひさし)の下、豪華なエントランスから一部屋、一部屋、実に美しい佇まいの中に、軽やかでモダンなデザインセンスの内装やインテリアが破たんなくまとまっており、唯一無二の建築であることがワクワク、ジワジワと伝わってきました。

◆世が世ならば中へ入ることなど不可能な旧大名家の住まいを、レストランという公共的な施設で活用することにより別世界へこの身を置ける幸せ!お料理やブリュット&ワインもスパニッシュで統一されており、そのこだわりも含めて、1年間の学習の総まとめとして大変味わい深い大人の見学会となりました。

 

~内田先生、スペシャルゲストの河東先生、館内スタッフの皆様、本当にありがとうございました。~

 

 

【レクチャーご報告】2019.11.30

■今学期も超満席御礼!!12月に見学する“小笠原伯爵邸”に関連し『スパニッシュ住宅建築について』、アメリカでの歴史と建築の特徴を時系列でわかりやすく語っていただいたあと、日本のスパニッシュ様式について豊富な画像を見ながらご説明くださいました。
日本でのヴォーリズとモーガンから曾禰達蔵へのデザインの変遷など見どころ満載!!
やっぱり内田先生による住宅建築史のお話しは、視点の鋭さと分かりやすさでピカピカイチバンですね~~
最後には、つい最近出張で行かれた北京の伝統的住宅をホテルへリユースした実例など、未知の最新情報も教えていただきました。12/13 小笠原伯爵邸ランチ付見学会へご参加の方は、ぜひお楽しみに!!

今回は参加を見送られる方も、現存する公開中のスパニッシュ住宅へ足を運んで魅力を確かめてみてくださいませ。

 

 

【見学会ご報告】2019.6.1

西武池袋線「江古田駅」からほど近い、練馬区内に現存する『同潤会(関東大震災後に住宅供給を行った内務省の外郭団体)江古田分譲住宅 佐々木邸』を訪問しました(4月期の受講生様中、ご希望の方が対象)。

◇約85年前の木造平屋建て土地付き分譲住宅で、創建時の姿がほぼしっかりと残っている戦前の貴重な建物です。

◆玄関脇の南側には天井が個性的な洋風応接間があり、玄関ホールから中廊下が伸びて座敷や茶の間、北側には水回りが配してある動線や、各部屋の押入れの存在が、和室にしては独立した空間使用を可能にしているなど、様々な間取りやデザインの工夫を見ることができました。
◇そして、何といっても緑豊かなお庭から爽やかな風が吹き抜ける、からだにやさしい心地よさ…。
購入者の佐々木喬氏の御子孫による、ここでの生活、暮らしぶりの大変貴重なお話もたくさん伺えて、昭和の懐かしい郊外住宅空間にタイムスリップしたひととき!
◆昭和、平成、そして令和…。帰り道、受講生様が仰った「質の高い住宅は大事に、そして愛情を持って暮らすことが長持ちする一番の秘訣ですね!」という感想が心に響きました。

 

内田先生、並びに熱意あふれる御子孫のN様、一般非公開の住宅を見せていただき、本当にありがとうございました。今後の長期保存を願ってやみません。

 

 

【レクチャーご報告】2019.5.4

■今学期も満席御礼!10連休中の授業でしたが全員ご出席と、内田先生もお喜びの本日は『最新建築視察報告』がテーマ。

次の1万円札の顔にも決まった近代日本資本主義の父と言われる渋沢栄一父子三代の旧邸として、現在青森県三沢市小牧温泉に移築され現存している建築について、豊富な画像を見ながらお話いただきました。

明治9年深川に屋敷購入を発端に、増改築や移築を繰り返した過程から、見れば見るほど最高級の材料を用いて、見えない補強部分等、隅々に至るまで丁寧に作られた技術力の高さに目を見張りました。

特に昭和4~5年、栄一の孫である渋沢敬三による大改造で、新たに洋館部分を建てて当時の大邸宅の形式である「和洋館並列型住宅形式」を取り入れ、さらにアップデートした建築となったそうです。

“邸宅の変遷から見た渋沢栄一家の栄華!” とても興味深い時間となりました。

来月の見学会は、同潤会住宅研究の第一人者でもある内田先生とご一緒に、江古田の『旧同潤会江古田分譲住宅 佐々木邸』を訪ねます!!ぜひお楽しみに。

 

 

【レクチャーご報告】2018.11.10

■本日は『最新建築視察情報』「戦前期を代表する中世風スタイルの邸宅ー旧浜口吉右衛門邸(現・タイ大使館)・旧徳川義親邸(現・八ヶ岳高原ヒュッテ)についてー」と題して、先生が最近ご覧になった現存する価値の高いお屋敷を画像を見ながらご紹介くださいました。
特に、現在は大使館として使われている旧浜口邸の絢爛豪華にして、おしゃれで上品な内外装は圧巻!!
ネタバレになりますので詳細公表は控えますが、戦前の日本の建築力やインテリアの質の高さを目に焼き付けることができました~

 

午後は豊島区主催の内田先生講演会「旧鈴木家住宅の魅力とその特徴」の聴講を申し込まれた皆様と先生とで新大塚まで移動し、講演前に「豊島区立鈴木信太郎記念館(豊島区東池袋5-52-3)」を見学するというサプライズも! 同じ敷地内に3つの異なる建築年代の建物が並んでいる希少な住宅を拝見することができました。内田先生、朝から1日、お疲れのところを本当にありがとうございました!

 

 

【見学ツアーご報告】2018.10.18~19  ~昨年に引き続き 再びの京都へ!~

《10/18  総檜造りの『登録文化財 旧東伏見宮家別邸 吉田山荘』、『国宝 慈照寺 銀閣・東求堂(和室のルーツ 同仁斎)』、『重要文化財 旧三井家下鴨別邸』》

内田青蔵先生、河東義之先生 お二方ご同行、プチピエならではの豪華なプレミアムツアーを今年も開催致しました!題して「2018年 秋の京都 建築見学スペシャルツアーⅡ」 ※現 受講生様でご希望の方が対象。
今年は先生方が選んだ “シックで高雅な” 平安時代から近代までの歴史的な名建築を「これでもか!」と見て歩きました!お天気にも恵まれ、わきあいあい&建築愛あふれる心楽しい学びの校外2日間。名建築には必ず関わった人物の濃密な物語がある!「やっぱり、京都ってすごいな~」。両先生、皆様、大変お疲れ様でございました~

 

《10/19  修理で鮮やかな平安の丹塗りが蘇った『国宝 平等院 鳳凰堂(阿弥陀堂)』、宇治川を挟んで『国宝 宇治上神社』(日本最古の神社建築)、『大徳寺界隈』、『オプション:五龍閣(旧 松風嘉定邸)』》

【見学会ご報告】2018.6.21 ~群馬県前橋市へ!~

■今年は北関東の建築見学会が続くプチピエ建築史講座!
本日は群馬県前橋市を訪問しました(受講生様で希望者対象)。お目当ては、このたび国の重要文化財に指定された「臨江閣(りんこうかく)」。

・利根川を望む館という意味の、明治時代に地元の財界人によって建てられた迎賓館で、本館(明治17年)は江戸時代から続く伝統技法により贅を尽くした建築。歴代の天皇陛下や皇族方も御宿泊されたそうです。

・別館(明治42年)は、2階150畳の大広間が目を引く貴賓館。
こちらは、県下最大の和風建築として近代工法も取り入れた寺社のような豪勢な建築でした。

・そして鼠色の外観が印象的な茶室(明治17年)は、なんと京都の茶室大工さんをわざわざ呼んで作ったという本格的な草庵茶室。


久しぶりに明治の木造建築に触れることができ、先生の詳しいご説明と共に落ち着いた空間を堪能いたしました。

■ブラブラと市内を歩き、次は昭和5年の鉄筋コンクリート造り「群馬会館」へ。
ルネサンス様式を取り入れた重厚な公会堂建築で、向い側の群馬県庁(昭和庁舎)と同じ佐藤功一設計。

外観はクラシカル、中はとってもモダンなホールでした!絹貿易で財をなしたという県の大切な遺構を、今、見ることができた貴重なひととき。

ランチは、併設の「群馬會舘食堂」で三種の洋食プレートセットを楽しくいただきました♪ 

〝青〟蔵先生に敬意を表した(⁉️)皆さんのブルー系ファッションにもご注目を‼️

秋には河東先生と合同の京都見学会第2弾も予定しております。ぜひ楽しみにお待ちください。

 

 

【レクチャーご報告】2018.5.5

■本日は、まず先生が最近ご覧になった建築のご紹介ということで、埼玉県深谷市の『旧大谷藤豊邸』(昭和6年。1931年)という、地元の大工さんたちを大勢集めて作った、かなりディテールに凝った住宅について教えていただきました。
ドイツ系の屋根が特徴的な外観から、ステンドグラス、高級木材や組み物など、これまで見てきた県内の川越や川島町など、地元のお金持ちが粋を凝らした戦前住宅に通じる贅沢さで、まだまだこれからもありそうですね!

 

■次いで、内田先生が大規模改修工事と復原のアドバイスに携わった群馬県前橋市の『臨江閣』という、明治時代に地元財界人の迎賓館として建てられた近代和風建築の特徴を細かくご説明くださいました。

見た目の意匠だけでなく、見えない部分の工法も評価されている代表的な事例だそうです。

こちらは来月、実際に現地見学会を開催し、先生とご一緒に拝見します!どうぞ お楽しみに!!

GW終盤のレクチャー♪ 内田先生、皆様、大変お疲れ様でございました。         

 

 

【見学会ご報告】2017.11.25

■快晴の中、横浜市戸塚区東俣野の『住友家旧俣野別邸』見学会を開催致しました(10月期希望者対象)。

昭和14年竣工(佐藤秀三設計)、昭和前期ハーフティンバースタイルを一部に取り入れたモダニズムの和洋折衷住宅建築で火災焼失後、横浜市が再建し本年から公開中。一番の見どころである2階の円形スチールサッシの窓から眺めた富士山の雄姿が素晴らしかったです!

 午後は戸塚駅近くのブラッスリーで忘年会を兼ねた楽しいランチの後、先生からサプライズ! ご好意で神奈川大学の研究室へ…。本、また本に囲まれたお部屋を拝見し、全員大いに刺激を受けました。

 

 

【レクチャーご報告】2017.10.7

■本日は『戦前のチューダー・スタイルの代表的邸宅』をテーマに、チューダー様式建築について歴史と建築の特徴のお話の後、質の高い「旧渡辺甚吉邸」他の画像を具体的に見ながら、その魅力をわかりやすく紐解いてくださいました。
ハーフティンバーの外観から、内部のディテールに至るまで素晴らしいセンスに改めて感動!これぞ “内田青蔵先生流 国内のお屋敷拝見” のひとときでした♪

 

 

【ご報告】2017.9.20-21 京都建築見学ツアー開催!

■4年ぶりとなる河東義之先生と内田先生お二方ご同行の建築見学ツアーを京都で開催いたしました!
2日目の午前中は大山崎町まで足をのばし、本年、国の重要文化財に指定された住宅作家 藤井厚二の自邸『聴竹居』や、千利休が作った茶室の唯一の遺構である国宝『待庵』を訪ねました。
午後は市内へ戻り、江戸期の揚屋建築の遺構 島原の『角屋』で数寄屋建築の趣味的な凝った意匠の空間を二階を含めこれでもか〜と拝見!

価値の高い素晴らしい建築を先生方とご一緒に実際に見て歩くプレミアム感や、現地で保存に携わる方たちとの得難い交流を実感した貴重な二日間となりました。

1日目は河東先生講座ページをご覧ください。

 

 

【レクチャーご報告】2017.6.17

■本日はモダニズム建築について、ル・コルビュジェの設計手法や近代建築の5原則等を具体例を見ながら学び、併せて国内の現存する事例として「モダニスト・土浦亀城の自邸」と名付けたテーマで、土浦亀城の人となりと、そのライフスタイルや思想を具現化した自邸についてたくさんの画像を見ながら解説してくださいました。モダンボーイ建築家のカッコイイ夢の住宅が、これからも大切に残されるといいですね…。

 

 

【レクチャーご報告】2017.5.6

■本日のレクチャーテーマは『海外散策情報 アトランダム その1・カナダとフランス、そしてスウェーデン』という何ともウキウキ楽しいお題♪先生おすすめの近代建築を、歴史や建築様式とともにご紹介くださいました。


◎カナダ
:バンクーバーのバークレイ保存エリアにあるクイーンアン様式の「ロディハウス(ROEDDE HOUSE MUSEUM)(1893年)」。都市開発の波に脅かされながら、昔のままの姿で残す努力が素晴らしい!

 

◎フランス:パリの元貴族の館「国立古文書館(1706~12年)」。穴場のロココ建築!“ロココ様式”についても詳しく教えてくださいました(画像2番目)。

「ガラスの家(1931年)」。ピエール・シャローというインテリアデザイナーが市販の材料のみで作ったすごくスタイリッシュな住宅!!

 

◎スウェーデン:ストックホルムの「市立図書館(1928年)」。先生のお好きなモダニスト=グンナ・アスプルンドの設計。上からの採光が素晴らしい、円い回遊式の図書館。

 

パリでお目当ての建築を探し歩いていて、ル コルビュジェの「アトリエ オザンファン(1922~23年)」が目の前に現れた時の嬉しさなども、楽しそうに語ってくださいました(画像3番目)!

来月は、日本のモダニズム住宅建築の傑作「土浦亀城邸」についての緊急レクチャーです。ご期待ください。

 

 

校外見学会スナップ (在籍受講生様で当日ご出席可能な方が参加されております)

2016年11月 埼玉県川越市「旧 山崎家別邸」

 

左上から)2016年5月 神奈川県葉山町「旧足立邸」、2015年11月 埼玉県川島町「遠山記念館」、6月 兵庫県神戸市「旧ジェームス邸」、2014年11月葉山町「加地邸」、5月 神奈川県「箱根冨士屋ホテル」、2013年11月三重県伊勢市「伊勢神宮 内宮」「ボンヴィヴァン(旧逓信省 山田郵便局電話分室。大正12年築)」

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